2016年2月15日月曜日

ANA国内線仕様B767-300の後継機はA321かな?

>>ANAが再導入するA321(A321ceo)の座席仕様や運航路線はこちら


これまではあまり好きではなかったB767-300ですが、スターウォーズANAジェット(JA604A)の就航により、利用便の機種がB767-300(76P)だと多少は期待感を持ってしまう自分がいます。こちらでも何度か話題にしてきたため、JA604A関連の検索結果から訪れる方がいるようで、ぜひとも搭乗レポートみたいな形でお伝えできたらと思っているのですが、なかなか巡り合えません。近々、福岡往復がB767-300の予定なので、淡い期待だけしておこうと思います。



















そして、私がなぜ国内線使用のB767-300が好きではないかというと、機齢が高いからです。
最近1年間でB767-300には4回(トップはB737-800の9便、次点がB777-200の7便)搭乗しましたが、一番新しいB767がJA604Aの2002年6月登録で、まもなく15年目に突入します。

直近1年で利用したB767-300
機体番号/登録/使用期間※
JA604A/2002/06/15年
JA8669/1995/03/22年
JA8357/1991/11/26年
JA8578/1993/11/24年
※使用期間は2016年末まで到達した場合


ご覧のように、国内線仕様のB767-300は総じて古いのです。

例えば、B777-200/B777-300やB737-800にもプレミアムクラスに布張りの旧型シートタイプの機体はありますが、電源コンセントが備え付けられています。しかし、JA****と機体番号下4桁が数字のB767-300は電源コンセントがありません。(JA***Aのように末尾がAの比較的新しい機材は革張りで、電源コンセント付きの新型シートです。)
また、B787-8にはコンセント+USBポートが装着されたものもあり、機体によって機内サービスに差が生じてしまっています。
















ちなみに、国際線仕様B767-300ERは導入から年数が経過した機体をB767-300BCF(ボーイング・コンバーティッド・フレーター)といわれる旅客機を貨物機に改修し、貨物便として運行されているため、国際線旅客機で機齢20年以上というケースはないはずです。
ちなみに、B767-300BCFは旅客機として導入された後、貨物機に改修されトータルで25年以上運航されている機体もあるようです。


さて、前置きが長くなりましたが、ANA国内線のB767-300後継機はA321ではないかという点ですが、国内線仕様のB767-300で私が利用したことのあるJA8357、JA8578をはじめ、導入から25年前後経過した機体はさすがに退役が近いと言っていいと思います。また、B767-300を新規発注することはない思われるので、退役が進めばANAのB767-300は徐々に減っていくことになると思います。ただ、JA604A~JA607Aのように元は国際線用機材だったものを国内線用に改修・転用している機体もあるので国内線機材はなかなか減らないかもしれません。

ANAは中型機であるB767-300を羽田発着路線以外にも、伊丹=新千歳、関西=那覇、伊丹=仙台、中部=那覇、福岡=那覇など、他にも非常に多くの路線に投入しています。
ここ数年、羽田発着路線ではB777-200やB767-300で運行されていた便がB787-8で運行されるケースも多くなってきました。

国内線仕様機材の座席数を見るとB777-200が405席、B767-300が270席、B787-8が335席なので、羽田発着路線であれば増減便と合わせて機材をB767-300からB787-8へ大型化、B777-200からB787-8へ小型化と柔軟に対応できると思いますが、伊丹=仙台などJALがエンブラエルのE170だったり、時間帯によってはANAもボンバルディアのQ400といった座席が100席に満たない小型機を投入している路線の一部で運行されているB767-300の後継機にB787-8はリスクが大きいのではないかと思います。


そこで現実的な後継機としてA321が最適なのではないかと、先日JA8578で移動中に考えたのです。

ANAはこれまでに合計で従来型のA321ceoを4機、A321に最新型エンジンを搭載したモデルのA321neoを26機発注していて、座席数は1クラスのメーカー標準で200席以上らしいです。
A321ceoはA321neo導入までの暫定導入ですが、早ければ2016年度中に運航が開始される見込みで、仮にプレミアムクラスを8席設定しても200席前後確保できるので、現在270席のB767-300で運行されている中で需要が弱い路線、170席前後のB737-700/B737-800で運行されている中で堅調な路線にA321を組み入れながら、需給の最適化を図ることもできるのではないでしょうか?

最後に、JALは最近導入されたエンブラエルE175にもクラスJを設定しているのに、ANAはA320にも、A321にもプレミアムクラスを設定しないとなれば、普通席は狭いけど、ANAには普通席しかない→JALにしようかな?という乗客も出てくると思うので、A321にはプレミアムクラスが設定されるのではないでしょうか?(いや、設定しないとまずいでしょう。)