以前「ANA国内線、特典航空券かANA SKY コインで旅割購入か」でもお伝えした通り、ANA国内線では特典航空券を利用した方がお得な場合、旅割75、旅割55などの割引率が大きい運賃をANA SKY コインで支払った方がお得になる場合のどちらも存在しています。
言い換えれば、ANA SKY コインはどんな運賃に使用しても、50,000マイルをANA SKY コインに交換すればSFC会員は1マイル1.6円、プレミアムメンバーは1マイル1.7円の価値があるのです。
さて、私はANAカードがメインで、余程のことがない限り航空機もANAを利用するのですが、電子マネーWAONへのチャージでもマイルが貯まったり、JALのみ就航している都市への移動などに備え、ANAカードはJCBブランドなので、VISAブランドのJALカードも保有しています。
そこで最近、JALカードのあざといと言うか、うまい戦略をいくつか目の当たりにしました。
1. フライトマイルではなくPontaポイントが貯まる「Pontaコース」
http://www.jal.co.jp/jmb/earn/travel/byflight/ponta/
ここでしれっと「フライトマイルの半数のPontaポイントを加算します」と書いてあるのが大問題なのです。画像通り、ウルトラ先得で東京=沖縄(那覇)往復で738Pontaポイントですが、フライトマイルであれば1,476マイル積算されるのです。
例えば、最低限の使い方である国内線の特典航空券ですら、1マイル1.5円から2円程度に換算できるので1,476マイルは2,500~3,000円程度の価値があります。
しかし、Pontaコースにしてしまうと738Pontaポイント。Pontaポイントも使い方によってはお得な利用方法があることは知っていますが、JALからすれば特典航空券にマイルを利用されるより原資負担はかなり抑えることができます。
仮に、こういったサービスをANAが追随するとなれば、すでに相互サービスを行っているnanacoポイントやTポイントが有力候補になると思いますが、こういったサービスは真似しないでも良いと思います。
先日送られてきたのですが、「メールを受け取られたお客さま限定」と銘打ちながら、抽選で10名にPontaぬいぐるみという何ともしょぼいキャンペーンで勧誘されても、私としては「騙されないぞ!」とでも言いますか、絶対にやってはいけないと思ってしまいます。
JALからすると過去に1往復2区間しかJAL便を利用したことがない私をライトユーザーと認識して、マイルをあまり貯めていないからPontaコースはいかがですか?ということかもしれませんが、一応25,000マイルほどJALマイレージバンクにも貯まっているんですけどね。
また、JALマイレージバンク新規入会画面にはマイルコースかPontaコースを選択する項目がないので、そもそもマイルに興味がない人がマイレージバンクに入会し、その後にマイルとPontaのメリット、デメリットを考えてコースを切り替えるまでに至るのでしょうか。
2. 中部電力の電気料金支払いにJALマイルが使える
http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3260611_21432.html
まあ、これは予想通りと言いますか、JALに限らず、ANAマイルからnanacoポイントやEdyなど、自社グループ以外へのマイルからポイント等への移行は1マイル1円にしかならないことがほとんどなので、ネットでニュースになっているのを見て、もしかして1マイル1.1円以上に充てられるのかな?と思いましたが、予想通り1マイル1円でした。それでも、マイルが電気料金の支払いに使えるというおそらく日本初という取り組みなので、様々な配信元でニュースになっているので、その点、このキャンペーンは「あざとい」と思ってしまいます。
似たような電力自由化関連のサービスでは、ENEOSでんきの支払いにANAカードを利用すると、クレジットカードのポイントとは別に支払い税込200円毎に1マイルが積算される「ANAカードマイルプラス」に似たサービスを行っています。この場合は都合マイルが1.5倍貯まることになり、マイルは特典航空券やANA SKY コインで利用できるので、お得に使えるキャンペーンかもしれません。
今回、たまたまJAL関連のキャンペーンを立て続けに知ったのでこういう書き方になりましたが、タイトル通りせっかく貯めたマイルは航空機利用のため(特典航空券やANA SKY コイン、eJALポイント)に使わないと意味がないとまでは行かなくとも、もったいないです。
ANAカードの場合、通常の年会費プラス、最長3年に1度、6,000円+税のマイル移行手数料を支払うことでクレジットカード決済1,000円毎に貯まる1Pを10マイルに交換できます。
また、JALカードの場合、年会費プラス、年額3,000円+税のJALカード・ショッピングマイルプレミアムに加入することでクレジットカード決済100円毎に1マイル貯まるようになり、いずれの場合も年会費+αの支払いによって1%マイル還元を実現し、使い方次第では1マイルが2円どころか、国際線の特典航空券で利用できればさらにお得に使えるので、高額な年会費や手数料を支払ってマイルを貯めるのです。
しかし、今回のキャンペーンのように、利用者側が進んでマイルの価値が目減りするような使い方は避けるべきですし、結局は還元率が1%になってしまう電子マネーやポイントへの移行しかマイルの使い道がないという方は、航空会社マイレージ系クレジットカードでなくとも、年会費無料で1%還元のクレジットカードはたくさんあります。
ただ、1%還元と1%マイル還元でマイルを特典航空券やANA SKY コインに使うと結果的に1.5%、2%、場合によってはそれ以上の還元率になるのでは、スタートの部分が同じ1%でも大きく違ってきます。衣食住の支払いほとんどをANAカードなどの航空会社系クレジットカードにまとめると年間でかなりのマイルを貯めることができます。ガソリンスタンドは現金割引、あのお店は〇〇カード、コンビニは△△カードでチャージした電子マネーと色々と使い分けるのも一つの方法ですが、全ての支払いをANAカードの方が結果的にお得になっているかもしれませんので、マイルの貯め方、マイルの使い方について、改めて確認してみることをオススメします。
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