2016年1月8日金曜日

ANAカード「ゴールドカード」の比較

ANAアメリカンエキスプレスカードの勧誘」でも触れましたが、主要空港の搭乗ゲート付近でANAアメリカンエキスプレス・カードの勧誘が行われています。

「航空券の購入がアメックスであれば1.5倍、アメックスゴールドであれば2倍貯まりますよ」
「キャンペーンでご利用金額に応じてボーナスマイルも貯まりますよ」

伊丹空港で勧誘に引っかかった勧誘を受けた際は
「アメックスゴールドであればカードをお持ちになるだけでお食事のサービスもありますよ」

などと魅力的な誘い文句でANA アメリカンエキスプレス・カードの作成を勧めてきます。


食事サービスというのは、アメックスのことはあまり知らなかったので、ラウンジで軽食サービスでもあるのかと思いましたが、「エアポート・ミール」というサービスで、出発1週間前までに羽田発、伊丹発の航空券をアメックス専用窓口の「ゴールド・デスク」を通じて購入すると、当日空港で利用できる1,000円分のお食事クーポンがもらえるというサービスのようです。


とはいえ、ANAグループでの利用でマイル2倍、エアポート・ミールといったサービスがあるということは高額な年会費でサービスの原資をあらかじめ徴収されていると言っても過言ではありません。
そこで、各種ANAカードの「ゴールドカード」を実用面にスポットを当てて比較してみたいと思います。



まず、ANAカードの「ゴールドカード」はANA JCB / VISA / MASTER ワイドゴールドカード、ANA・アメリカンエキスプレス・ゴールドカード、そしてANAダイナースカードが該当します。


カードブランド 年会費 主なサービス内容
ANA JCB ワイドゴールド 14,000円+税 ポイントからマイルへの移行手数料無料

楽天EdyにANA JCBワイドゴールドカードを利用してチャージすると200円につき1マイルがマイル口座に直接積算されます。
ANA VISA/MASTER ワイドゴールド 14,000円+税 ポイントからマイルへの移行手数料無料
ANAダイナースカード 27,000円+税 ポイントからマイルへの移行手数料無料

楽天EdyにANAダイナースカードを利用してチャージすると200円につき1マイルがマイル口座に直接積算されます。
ANAアメリカンエキスプレス・ゴールド 31,000円+税 ポイントからマイルへの移行手数料無料

ANAグループ(航空券購入、機内販売など)で利用の場合はポイント2倍=100円につき2マイル相当

羽田、伊丹発の航空券を「ゴールドデスク」を通じて購入すると1,000円分のお食事クーポン「エアポート・ミール」


まず、ゴールドカードの共通特典としてポイントからマイルへの移行手数料が無料になります。
通常、JCBは2年に1度5,000円+税、VISA/MASTERは2年に1度6,000円+税、アメックスはANAグループでの利用はポイント1.5倍とはいえ年間6,000円+税(自動更新)が必要になります。

また、ANAラウンジがない空港含め、空港のカードラウンジが基本料金無料で利用できます。(アルコール類は有料)


また、個別のサービスに目を移すと、ダイナースとアメックスはポイントの有効期限がないため、マイルを無駄にするということがありません。(高い年会費を払っているのでどんどんマイルを貯めて、色々と使わないと年会費分ペイできない可能性が高く、もったいないですが。)


さらに、ANAアメリカンエキスプレス・ゴールドのANAグループでポイント2倍、「エアポートミール」といったサービスが異彩を放っていますが、年会費は国内カード会社の倍以上になります。

例えば、ANAの航空券、機内販売などで2倍貯まるマイルを「プレミアムサービスメンバー」が1.7倍でANA SKY コインに交換して年会費差額分をペイしようとすると10,000マイル=17,000円相当のANA SKY コインが必要になります。ANAグループでの利用で10,000マイル貯めるためには100万円分の航空券や機内販売での利用が必要になります。

毎年家族で海外旅行を旅行会社のツアーではなく、ANAの旅作で購入したり、ビジネス利用の航空券は前もって自己購入し、代金は後日清算するという形であれば不可能ではないかもしれませんが、年に数回の旅行や帰省で利用するような場合はもちろん、SFC取得のためにプラチナ基準の50,000PPを全額自己負担で航空券を購入するといった場合でも、PP単価10円前後に抑えることができれば合計運賃は50~60万円といったところですので、ANAグループ利用だけで100万円というのはかなり難しい数字だと思います。



「楽天Edyチャージでマイル積算」と「AMCモバイルプラス」
次に、ゴールドカードの中ではANA JCB ワイドゴールド、ANAダイナースだけが対象の楽天Edyチャージでのマイル積算について。
空港売店のANA FESTAでの利用もアメックスゴールドのポイント2倍サービスになると思いますが、ANA FESTAは「Edyマイルプラス」対象店舗なので、楽天Edyで支払うと200円につき2マイル(通常は1マイル)積算され、上記の対象カードであれば、さらにチャージ200円毎に1マイルが加算されるので、200円毎に3マイル≒100円毎に1.5マイルという計算になります。

さらに、月額300円+税で「AMCモバイルプラス」に加入し、登録した携帯端末にダウンロードした楽天Edyで支払うと、通常200円毎に1マイルが3マイルにアップします。

よって、AMCモバイルプラスに加入した携帯端末にANA JCB ワイドゴールド、もしくはANAダイナースからチャージした楽天Edyで支払うと、通常の利用で200円毎に4マイル、ANA FESTAなどの「Edyマイルプラス」対象店舗で利用すると200円毎に5マイルが貯まるようになります。


私としては、ANA JCB ワイドゴールド 年会費15,120円+AMCモバイルプラス年間3,888円(月額324円×12か月)の合計19,088円が年会費を抑えつつ、マイルを効率的に貯めることができる組み合わせではないかと思っています。
月額324円をペイするには月々約20,000円以上をAMCモバイルプラスの楽天Edyで支払わなければなりませんが、空港ではANA FESTA以外にもほとんどの店舗、駐車場でも利用できますし、大手スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどでも利用できるので、身近に楽天Edyが使えて、還元率も楽天Edyが最高という店がたくさんある方におすすめです。
※消費税率は現状の8%で計算