2016年2月22日月曜日

対新幹線でギャラクシーフライトの拡充を!

スカイマークが期間増便として早朝深夜便の拡充を打ち出しました。具体的な路線やダイヤは割愛しますが、ANAでも2014年から夏期期間にギャラクシーフライトとして羽田=那覇の深夜便を運航していて、2016年も運航されます。











ANAのギャラクシーフライトは、2014年は貨物便として運航するB777-300の普通席を機体後方のみの販売だったり、スキップサービスが利用できなかったりと制約が多かったのですが、2015年はギャラクシーフライト専用便としてB777-200で運航し、プレミアムクラスの販売も始まり、スキップサービスも利用できるようになりました。



そして、私は日頃から、所要時間の短さと、24時間空港同士を結ぶ便であれば理屈では発着時刻が自由に設定できるという新幹線と比較した場合の優位性を生かし、新幹線では実現不可能な空白の時間帯を埋める早朝深夜便で、新たな需要や潜在需要を掘り起こしてほしいと思っています。


まず、その第1候補となるのが羽田=新千歳です。
現在、ANAは月~金の週5便、国内線仕様の旅客型B777-300で深夜貨物便を運航しています。(座席床下の貨物スペースのみを利用して貨物便として運航。)

NH8551便 羽 田1:05 → 新千歳2:50
NH8552便 新千歳1:15 → 羽 田3:00


北海道新幹線が2016年3月に新函館北斗まで開業し、2031年には札幌まで開通する予定ですが、ここでネックとなるのが所要時間です。今後、さらに短縮される可能性はあるものの、現時点で想定される所要時間は東京から函館までが約4時間、札幌までが約5時間です。

新幹線は基本的に朝6時~深夜0時しか運行されていないため、東京駅に23:45頃までに到着するようなダイヤとする場合、函館は19:45頃、札幌は18:45頃には出発しなければなりません。


一方、ANAは21:35に新千歳を出発すれば23:30には羽田に到着することができます。ただ、札幌市街地から新千歳空港は多少距離があり、20:00頃には空港に向かう必要があります。
もちろん、新幹線の想定される最終便よりは時間に余裕がありますが、プロスポーツやコンサート等の公演が終了してから当日中に羽田に戻ることを考えると、新千歳21:35発でも間に合わない可能性が高くなります。



このようなケースは関西圏でも同じです。伊丹空港は市街地にあるため、ANAの羽田への最終便は20:20です。新幹線や関西発の便であれば最終便は21:30頃までありますが、札幌同様に予定がおしてしまうと最終便は断念してホテルに宿泊となってしまいます。

そこで、ギャラクシーフライトの第3候補が関西=羽田です。大阪市街から関西空港までは約1時間は要するので、関西21:35発のANAのNH100便に間に合うのであれば、伊丹20:20のNH40便にも間に合うという可能性が高いと思うので、そもそもNH40便、NH100便はもちろん、最終の新幹線にも間に合わないという空白の時間を埋めるべく、関西を22:50~23:30の間に出発し、羽田に0:00~0:40に到着するような深夜便をB737-800やA320といった小型機で運航すればある程度の需要は見込めるのではないかと思っています。

大阪市外から移動の手間、交通費があるとはいえ、宿泊費がかからないですし、那覇便のギャラクシーフライトとは違い、深夜便とはいえ、羽田に0時過ぎに到着できることも便利だと思います。


その他、日本の24時間空港は北九州、佐賀と限られているので、ギャラクシーフライトの拡充には限度がありますが、新幹線にはできなくても、飛行機なら実現することができる路線、ダイヤはまだまだあると思います。北陸新幹線との競合では機材の小型化、減便を強いられてしまいましたが、北海道新幹線との比較では所要時間の短さやダイヤの柔軟性と、それによる現地滞在時間の長さは大きな武器になると思います。


何はともあれ、飛行機好きにとって新幹線との競合で尻すぼみでは困りますし、そうならないと信じています。