2016年3月7日月曜日

ANA国内線のアップグレードは修行に有効?

ANAプレミアムサービス(プラチナ/ダイヤモンド)のステータス獲得し、スーパーフライヤーズカード(SFC)入会資格取得に向け、効率よくプレミアムポイントを貯めるために有効とされる当日アップグレードについて分かる範囲でまとめておこうと思います。


ステイタス獲得前でもアップグレードするならプレミアムチェックインへ

まず、ANA国内線の当日アップグレードとは、搭乗当日に普通席からプレミアムクラスに座席を変更(アップグレード)することを言います。

・手続きする場所
アップグレード後はプレミアムクラス利用者としてプレミアムチェックイン、専用保安検査場、ANAラウンジなどの各サービスが受けられるので、②のプレミアムチェックインで手続きしても問題ありません。

①空港内チェックインカウンター
②プレミアムチェックインカウンター※1、
③自動チェックイン機※2
※1:設置されていない空港もあります。
※2:自動チェックイン機でのアップグレードはアップグレードポイント利用時のみ。カウンターでの手続きは現金、楽天Edy、クレジットカード、アップグレードポイントいずれでも手続き可。


・アップグレード受付開始時間
チェックインカウンター:カウンター営業時刻から(羽田空港の場合5:15~)
自動チェックイン機:不明(電源が入っていれば羽田空港では5:15より早い段階で操作可能)
※以前、早朝便を利用する際、自動チェックイン機でアップグレード手続きを途中まで試してみましたが、カウンター業務開始前の5:10頃には操作できました。自動チェックイン機でのアップグレードはアップグレードポイント利用時のみです。


・アップグレード料金
追加料金9,000円(税込) または アップグレードポイント4P※3
※3:アップグレードポイント利用の場合、マイル積算率、プレミアムポイントは変更前の運賃のままです。追加料金でアップグレードの場合、マイル積算率は125%になります。


・マイル積算率、加算プレミアムポイント
団体包括運賃(50%)、旅割55、旅割21などの各種旅割(75%)など、マイル積算対象運賃であれば、運賃種別に関わらずプレミアムクラスに追加料金でアップグレード後は125%になります。
特典航空券やいっしょにマイル割の本人分のように、もともとマイルが加算されない運賃の場合、アップグレードしてもマイルやプレミアムポイントは積算されません。






















◆羽田=那覇を各種旅割運賃(運賃種別7)の場合
マイル
区間基本マイレージ984マイル×クラス・運賃倍率75%=738マイル
プレミアムポイント
区間基本マイレージ984マイル×クラス・運賃倍率75%×路線倍率2倍※4+搭乗ポイント0P=1,476PP
※4:ANA国内線は全路線2倍です。


◆羽田=那覇をプレミアム旅割28/株主優待等(運賃種別2)の場合
マイル
区間基本マイレージ984マイル×クラス・運賃倍率125%=1,230マイル
プレミアムポイント
区間基本マイレージ984マイル×クラス・運賃倍率125%×路線倍率2倍+搭乗ポイント400P=2,860PP


◆羽田=那覇を追加料金+9,000円でアップグレードの場合
マイル
区間基本マイレージ984マイル×クラス・運賃倍率125%=1,230マイル
プレミアムポイント
区間基本マイレージ984マイル×クラス・運賃倍率125%×路線倍率2倍+搭乗ポイント0P=2,460PP


以上のように、マイル積算対象運賃+追加料金9,000円で当日アップグレードした場合、クラス・運賃倍率は125%になりますが、搭乗ポイントは0Pのままになるので、プレミアム旅割28/プレミアム株主優待割引を利用した場合より獲得できるプレミアムポイントは400PP少なくなります。
それでも、最近までは羽田=那覇の各種旅割とプレミアム旅割28/プレミアム株主優待割引運賃は15,000円から20,000円近い差があったので、当日アップグレードが有効な手段でした。


羽田=沖縄路線のアップグレードは競争率が高い?

しかし、2016年夏ダイヤから連休などの一部期間を除き羽田=那覇のプレミアム旅割28が大幅に値下げされたので、期間や時間帯によっては旅割+9,000円とプレミアム旅割28の運賃がほとんど変わらないケースも出てきました。

また、羽田=那覇などの比較的飛行時間の長い路線では、機内で快適に過ごしたいというニーズも高く、予約段階でプレミアムクラスが満席になり、出発時間が近くなると「ANA〇〇便、沖縄行きのプレミアムクラス空席待ちのお客様にご案内いたします。〇〇便、沖縄行きのプレミアムクラスはご予約のお客様をもちまして満席となりました。」と、アナウンスされることがあります。


さらに、いわゆる修行のためにはプレミアムポイント獲得効率を上げるなくてはアップグレードの意味がないので、羽田空港の場合は5:15以降のチェックインカウンター営業開始後に追加料金を支払ってアップグレード手続きしなくてはなりません。
しかし、単に快適なフライトを目的にSFC会員などがアップグレードポイントを使用してカウンター受付開始前から自動チェックイン機でアップグレード手続きをする方がいた場合、路線や時間帯によっては追加料金を支払ってのアップグレードは難しいのかもしれません。


もともと各種旅割運賃などは割引率が大きい分、予約変更ができない運賃なので、同じく予約変更ができないプレミアム旅割28と使い勝手という点では変わりません。普通席の旅割+9,000円とプレミアム旅割28の運賃があまり変わらないのであれば、羽田=那覇は初めからプレミアム旅割28で予約して2,860PP獲得したほうが効率が良いということになるかもしれません。