2016年5月27日金曜日

ANAアップグレードポイントを有効活用する方法は?

ANAのアップグレードポイントの使い道について考えてみたいと思います。

まず、スーパーフライヤーズカード取得のためにプラチナ修行をするということは、毎年ある程度のANA利用機会はあるものの、普通に利用しているだけではプラチナ/ダイヤモンド基準にプレミアムポイントが到達することはないので、どこかでプラチナ基準到達のためだけにANAを利用し、その後はまた国内線メインの利用で、年間の獲得PPは10,000~20,000PPという使い方を前提とします。


昨年、プラチナ基準の50,000PPに到達し、1人で利用することも多いのですが、家族揃って利用することもあるため、全員が国内線ラウンジを利用できるようにスーパーフライヤーズカードを家族カードも含め即入会手続きを行ったところ、前年度のプレミアムポイントに応じて付与された20Pと、付かないと思っていたSFC会員に付与される4Pも付与されたため、今年度は合計24Pのアップグレードポイントを保有しています。



















そのアップグレードポイントの使い道は大きく分けて3つあります。
1. 座席のアップグレード
2. ラウンジの利用
3. ANA SKY コインへの交換


1. 座席のアップグレード
国内線
普通席からプレミアムクラスへのアップグレードポイント:4P
国際線



























国内線利用がメインな私の場合、4Pで普通席からプレミアムクラスへのアップグレードが利用しようと思えば利用できる現実的な選択肢ですが、いざプラチナに到達しSFC会員になると国内線座席指定の優先で前方座席が指定でき、利用当日もプレミアムチェックイン、ラウンジが利用でき、到着空港でも手荷物が優先的に返却されるなど、何の不自由もなく快適に利用できるので、飛行時間が総じて1時間程度の羽田発着の国内線利用時はプレミアムクラスを利用したいという気持ちにはなりません。
また、いざ沖縄にでも家族旅行しようとした場合、比較的飛行時間の長い羽田=那覇のプレミアムクラスは「ご予約のお客様をもって満席」というケースが多く、旅行であれば早い段階から予定を立てると思うので、「プレミアム旅割28」を購入した方が確実ということで、国内線の座席アップグレードでのポイント利用はなかなか難しそうです。

もちろん、プラチナ/ダイヤモンド到達翌年度のアップグレードポイントがたくさんある状態で、海外旅行の予定があるのであればアップグレードポイントでビジネスクラスを利用するというのも良いですが、SFC会員となった翌年以降、年間のプレミアムポイントが10,000~20,000PPだと獲得できるアップグレードポイントは4~8Pなので、そもそもポイントが足りないというケースの方が多くなってしまいそうです。



2. ラウンジの利用(国内線のみ記載)
国内線ANAラウンジ(成田、中部、宮崎の対応施設含む):アップグレードポイント2P
プラチナ/ダイヤモンドメンバー、SFC会員の2人目~4人目の同行者がラウンジ利用時に必要
ブロンズメンバー本人およびブロンズメンバーの1人目~4人目の同行者がラウンジ利用時に必要

私の場合、年に何度か家族揃ってANAを利用することもあるため、SFC家族カードを1枚作りました。そうすることで、本会員、家族カード会員、それぞれの同行者1人の合計4人が国内線ANAラウンジを無料で利用できます。

ANA JCB SFC ゴールドカードなので家族カードの年会費は8,000円+税。SFC家族カード会員本人+同行者1人も国内線ANAラウンジが利用できるので、羽田=新千歳、伊丹、関西、広島、福岡など、発着ともにANAラウンジがある空港の場合、1回の往復で延べ4人がラウンジを利用でき、アップグレードポイントであれば8P消費しなければならないところ、ポイント利用なしでラウンジが利用できてしまいます。

順番が前後してしまいますが、アップグレードポイント1PをANA SKY コイン1,000円分に交換して、航空運賃などに充てることができるので、8Pは8,000円分になります。ANA JCB SFC ゴールドの家族カード1枚の年会費8,000円+税なので、家族カード会員本人+同行者1人がANAラウンジを2回利用すれば年会費分をほぼ回収できてしまうことになります。

もちろん、SFC会員本人、SFC家族カード会員+同行者が3名以上で全員でラウンジを利用したいという場合であれば、2,000マイル消費したり、羽田発の場合はANA MY CHOICEのラウンジ利用料金3,100円を支払ったりするよりはアップグレードポイント2Pの方が良いですが、私の場合はラウンジの利用でアップグレードポイントを使用することもなさそうです。



3. ANA SKY コインへの交換
おそらく、今後は定番のサービスとして継続的に実施されるであろう、アップグレードポイント1PからANA SKY コイン1,000円分への交換キャンペーン。

国内線のアップグレードは9,000円、もしくはアップグレードポイント4Pなので、1Pが2,250円相当になり、座席のアップグレードでポイントを消費できれば良いのですが、1. 座席のアップグレードでも書いた通り、SFC会員になってしまえば国内線は普通席でも何の不自由もないので、アップグレードポイントの現実的な使い道はANA SKY コインへの交換になってしまうと思います。

それでも、今年度は24Pあるので、24,000円相当のANA SKY コインに交換でき、ANA SKY コインで購入した航空券であればフライトマイル、プレミアムポイントも加算されるので、下手に特典航空券で利用するよりもお得になる可能性が高いです。



ということで、アップグレードポイントの使い道はANA SKY コインへの交換という、やや結論ありきの書き方になってしまいましたが、国内線の利用がメイン(ほとんど)で、毎年のようにプラチナ/ダイヤモンドに到達するほど利用機会はないという場合はANA SKY コインに交換し、国内線航空券の運賃に充てるというのが次善の策ということになりそうです。


個人的には、ANAのモデルプレーンが欲しいという気持ちが多少はあるのですが、それをお金で買うのは気が引けてしまうので、アップグレードポイント1Pが900円相当のように、ANA SKY コインへの交換よりレートが下がっても良いので、そういったANAオリジナルグッズや旅行グッズなどのアップグレードポイント限定カタログギフトのようなものがあっても面白いんじゃないかと思います。

2016年5月25日水曜日

国際線機材B767-300ER運航国内線で羽田=関西を往復した。

今回は日帰り関西で、行きも帰りも時間に余裕があったのであえて羽田=関西往復で、どちらも国際線仕様のB767-300ERで運航されるNH93便とNH100便を利用しました。プレミアムメンバー、スーパーフライヤーズカード会員であれば旅割75、旅割55といった割引率の大きな運賃でも、予約当初から前方5席×7列の国際線ビジネスクラスシートが指定できる座席指定の優先サービスがあるので、往復ともにそちらを利用することができました。


まずは往路。
基本羽田へは車。予約なしでもターミナル連絡通路がある駐車場4Fに止めたいので5時半頃には着くようにしています。NH93便は定刻7:05なのでラウンジでゆっくり過ごします。
私のお気に入りは窓際のデスク席です。電源、読書灯はあり、椅子も自由に動かせるタイプなので基本このあたりを利用します。























 

国際線機材B767-300ER運航国内線のANA機内Wi-Fi」でも触れたように、当日は往復ともにANA WiFiサービス対応のB767-300ER(機体番号:JA619A)でした。
実際に機内ではWi-Fiでインターネット接続することができました。詳しくは上記リンクをご覧ください。



次に座席はANA BUSINESS CRADLE(クレイドルシート)で、最前列は壁面備え付けのモニターですが、2列目以降には個別モニターがありました。
とはいえ、飛行時間1時間にも満たない国内線ですし、当日はWi-Fiの方に集中していたので、飛行経路や現在地の表示や機内エンターテイメントが利用できるのかは試していません。


そして、やはり国内線が国際線機材で運航され、普通席の運賃で前方の国際線ビジネスクラスシートが利用できることを知らない乗客も多いようで、「あれ?この飛行機、プレミアムシートがあるよ!?」とか、搭乗券片手に「何番?」「私たちはもっと後ろよ!ここは高い席だから!」というように会話が聞こえてきました。






また、1列目は座席にコンセント、USB端子、iPod端子が、2列目以降は座席にコンセントとUSB端子、画面横にiPod端子がありました。
1列目利用時は離陸前から利用可能な状態で、飛行中もスマホの充電ができたのですが、もう1便では離陸から着陸までコンセントが利用可能な目印である緑のランプは1度たりとも点灯しませんでした。

今回に限らず、国内線機材でプレミアムクラスを利用している場合も、CAさんによっては乗客から「コンセント使えないんですか?」というように聞かれるまで(もしくは「使わせないわよ!」と思ってるかは知りませんが)主電源を切ったままのことがあります。(主電源は機体左前方のチーフパーサーが着席するあたりにあります。)
また、中にはコンセントだけでなく、CAさんによっては離陸前の安全設備に関するビデオを流した後は着陸まで一切モニターすら映さない場合もあります。機長からの挨拶もあったり、なかったりなので、その辺はクルーに一任されているのか分かりませんが、もう少し徹底してほしいと思いますね。

























そして、復路。
NH100便は定刻21:35ですが、当日は関西空港まで順調で、予定より早く20:00前に到着したので帰りもラウンジでゆっくりします。
発着便の数からいって羽田に比べると規模が小さな空港だけあって、ラウンジもそんなに広くありませんでしたが、飲み物も一通りあり、座席もデスクタイプとソファータイプの2種類がありました。


この時点でプレミアムクラスの設定がある札幌、那覇への最終便も出発時刻を過ぎていたので、プレミアムクラスの設定がない国際線機材のB767-300ERで運航されるNH100便利用客で、ANAラウンジを利用できるのはプレミアムメンバー(ダイヤモンド/プラチナ)、スーパーフライヤーズカード会員、スターアライアンスゴールドメンバーであるか、ANAカードプレミアム会員(座席指定の優先や優先搭乗、手荷物の優先などのその他の特典はなし)、もしくはブロンズメンバーがマイルかアップグレードポイントを利用した場合なので、当時のラウンジ内には自分を含め15~20名程度の利用客で、実際に搭乗するとビジネスクラスシートの前方座席にはラウンジにいた人がほとんどでした。

また、機材は当日、羽田→関西→香港→関西ときた朝と同じJA619Aだったので、機内のサービスや環境は全く変わりませんでした。


今回、久しぶりに国際線機材で運航される国内線を利用してみて、関西空港は伊丹空港と比べると大阪市内へのアクセスなどは多少時間がかかるのですが、往復ともにB767-300ERで運航される便を選べるスケジュールであれば個人的には関西発着の方がいいですね。

さらに、神戸発着のANA便は昨年の減便で朝晩1便ずつのみになってしまったので、神戸方面に赴く際も神戸・関空ベイシャトルを利用すれば関西空港と神戸空港が、実際には利用していないので時刻表通りであればという前提ながら1時間足らずで移動できるので、神戸空港に18時~19時に到着して、ANAラウンジがない神戸空港を利用するくらいなら、そこからベイシャトルで関西空港に移動すれば20時前後には関西空港に着くことができるので、飲食店も数多くある関西空港の方が何かと便利なんじゃないかと思います。


今後も、貴重な国際線機材運航の国内線はなくさないでほしいです。

2016年5月22日日曜日

国際線機材B767-300ER運航国内線のANA機内Wi-Fi


国内線機材のWi-Fi対応がなかなか進まないのですが、国際線機材は対応機材が多いので、羽田=関西のB767-300ERに淡い期待をきていたところ、Wi-Fi対応のステッカーがありました。





















機内のパンフレット類の中にもANA WiFIの文字。

飛行時間が45分程度の羽田=関西の機内でインターネットがないと困る環境でもないのですが、あるならやってみようということで試してみました。

まず、ANAアプリから国内線機内Wi-Fiにアクセスすると接続できません。パンフレットの中を確認してみると利用可能になったらお知らせするみたいなことが書いてあるので、「まだかなー、やっぱり使えないのかな」なんて思いながら、「何か電波は飛んでないのかな?」と試したところ、On-airというネットワークSSIDが出てきたので、スマホのブラウザを立ち上げたところ15分無料などの料金プランが出てきたので、15分無料をクリックし初回登録などを行ったところインターネット接続ができました。



















国内線機内Wi-FiはネットワークSSIDが「ANA-WiFi-Service」なので、今回接続できたのはおそらく国際線用のANA Wi-Fi サービスだと思います。
また、国内線機内Wi-Fiで案内されているようなテレビ、ビデオ、オーディオといったコンテンツも利用できなかったので、国内線向けサービスと国際線向けサービスは全くの別物のようです。

たしか、今回の羽田→関西の飛行時間は53分、関西→羽田が46分で、離着陸前後の一定時間利用できないことを考慮すると利用できるのは正味30分程度、飛行時間の長い路線でも1時間程度だと思うので、インターネットに接続できなくてもいいですし、小さな画面でテレビのスポーツ番組やビデオコンテンツを利用できなくても何の問題もありません。

その点、他社が導入しているのにANAが未対応ということだけは避けたいための導入なのかもしれないので、国内線機材のWi-Fi対応が進まないのも仕方ないのかもしれません。

2016年5月17日火曜日

ANAのNH93便とNH100便の国際線用機材B767-300ERでの座席指定

これまで何度か取り上げてきた国内線の座席指定について、搭乗日が近づいてきた国際線用B767-300ERで運航される羽田=関西のNH93便とNH100便について見ていこうと思います。



まず、5月21日搭乗分で片道運賃、往復運賃やビジネスきっぷの場合や特割や旅割でもANAカード会員の場合は2日前の5月19日の12:00、それ以外の場合は前日の5月20日の0:00から事前座席指定で選べる座席が追加(前方座席に空席がある場合は選択できるようになる?)ようになっているようです。(画像をクリックすると拡大されます。)


ANA国内線の場合、普通席の前方座席はプレミアムサービスのダイヤモンド/プラチナ/ブロンズメンバーやスーパーフライヤーズカード会員の特典である「国内線座席指定の優先サービス」のためにブロックされていたり、一部では要人向けに確保されている場合もあるという話もあり、以前は指定できたANAカード会員であっても、特割や各種旅割(旅割75や旅割55など)で予約すると、窓側、通路側から複数横並びというような場合は翼の上付近から後方の座席しか指定できません。

また、羽田=関西、成田=伊丹などの一部路線の特定の便は国内線でありながら、運航される機材は国際線用B767-300ERで、通常は国際線ビジネスクラスとして利用される前方の座席を国内線の普通席運賃で利用でき、「国内線座席指定の優先サービス」の対象であれば旅割75などの割引率が大きい運賃でも事前に前方座席を指定できるので根強い人気があります。

今回も結論から言うと、国際線仕様B767-300ERの国内線運用時の普通席ビジネスクラスシートを割引運賃で利用しようとしたら「国内線座席指定の優先サービス」対象でないと厳しい(家族旅行など複数人数で利用したい場合は対象でないと実質的に不可)といえると思います。


では、まだ割引運賃では選べる座席が追加されていない5月17日時点でのプラチナサービス提供期間中の私が指定できる座席指定状況がこちらです。


■5月21日(土) NH93便 羽田→関西
もともと、土曜日午前という人の動きが多い時間帯で、プラチナの場合は5月に入ってすぐの段階で前方座席は埋まっていました。実際にはダイヤモンドメンバー向けにブロックされていたり、何らかの理由で確保されている座席があるかもしれませんが、5/19の12:00に指定できる座席として追加される可能性は低いのではないでしょうか。





















































また、国際線エコノミークラスの座席となる15列目以降の座席指定状況を見てみます。
なんと、4日前の時点で指定できる窓側座席がなく、複数人数で横並びで指定しようとすると、翼よりも後方ということになってしまいます。





























■5月21日(土) NH100便 関西→羽田
土曜日の比較的夜遅い時間帯の便なので、ANAカード会員であれば各種旅割運賃でも2日前の12:00に指定可能な座席が追加された時点で「数席なら選べるのでは?」と思っていたのですが、そううまくはいかないようです。私は1か月以上前からスケジュールが確定していたので予約・購入・座席指定が済んでいて、時々空席状況をチェックしていたのですが、5月10日頃に前方座席の空きが数席になり、4日前の時点で空きがなくなっていました。

GW前の時点では国際線ビジネスクラスシートが利用できる前方座席5×7列の35席も大半が空席で、15列目以降を含めても指定済み座席が50席前後だったと思うので、混雑するのも嫌なものですが「ガラガラすぎる飛行機も嫌だな~」なんて思っていたのですが、ここにきてだいぶ埋まってきたようです。





















































それでも、15列目以降は以下のようにまだまだ空席が多く、現時点でおそらく214席の国際線仕様B767-300ERで100名前後の予約ということになると思うので、搭乗率はあまり高くなさそうです。

2016年5月12日木曜日

ANA決算短信から今後のサービスと機材計画を妄想

ANAの2016年3月期決算短信の中から、特に気になる2点を抜き出してみました。















まず、国内線について。相変わらず日本の人口減少傾向と他交通機関等との競争激化という、ネガティブな経営環境が叫ばれています。

次に、「ANA Wi-Fiサービスを使用できる機材数を増やして利便性の向上」とあるのですが、心配なのがWi-Fiに対応するための改修が思いのほか進んでいないことです。例えば、B777-200のJA712A(スターアライアンス塗装)が今年に入ってシンガポールにフェリーされ、一定期間とどまっていたため、おそらく重整備が行われたのだと思うのですが、いざ運用に復帰しても機体上部に衛星アンテナは取り付けられていませんでした。改修のためにどの程度運用から外れる必要があるのか定かではありませんが、ペースが遅すぎるような気がしないでもありません。

また、「プレミアムクラスご利用のお客様への機内食メニューを拡充」という点ですが、羽田発着路線でいうと気流に逆らって飛行する沖縄方面(那覇、宮古、石垣)こそ、飛行時間が3時間前後と比較的長時間になるので、羽田=那覇限定のアイスクリームのようなデザートをつけたりするのも良いかもしれませんが、気流に乗る羽田行きは2時間足らずのフライトですし、その他の国内線では飛行時間は正味1時間程度なので、離陸後のベルト着用サインが消えるまでに時間を要したり、降下中にベルト着用サインが点灯してしまうと、CAさんがサービスできるのは本当に短時間になってしまいます。

そこで頭によぎったのが、昨年、羽田空港内のANA自社パン工場が稼働開始したというニュース。このパン工場稼働によって以前は既製品を外部から調達していた国際線ラウンジやエコノミークラスで提供されるパンを内製に切り替えたそうです。
それならば、そのパンを食後のコーヒーなどと一緒に提供すれば面白いのではないかと思います。CAさんによってはプレミアムクラスの場合、飴玉やビスケット、アルコール提供時のおつまみをかごに入れて「よろしかったらいかがですか?」と勧めてくれます。それと同じような形で希望者に配る形にすれば短時間で手際よく提供でき、すでにある製造設備の活用なので導入コストもかからずにサービスの拡充が可能です。特に、朝食メニューは昼食や夕食に比べ軽め(量が少なめ)になっているので、パンとコーヒーがあったらうれしいと思います。












次に機材計画。導入機材がB787-9を10機、B787-8を1機、A320neoを3機、A321ceoを4機の合計18機が導入される一方、B777-200が4機、B767-300が1機、B737-700が2機、B737-500が3機の合計10機が退役する予定ということです。

B777-200はおそらく使用年数から想像するに、国内線機材のJA8197、JA8198、JA8199、JA8967、JA8968、JA8969といった導入後20年前後が経過した機材が対象になると思います。(写真は先日搭乗したJA8967)
おそらくB777-200が退役すると、繁忙期や幹線で運航される大型機が不足してしまうおそれがあるので、10機導入されるB787-9のなかに現状2機の国内線仕様が含まれるのかもしれません。
















続いて、1機退役予定のB767-300は候補がとても多いです。今年に入って昨年搭乗したJA8357が退役したのですが、同じくここ1年で搭乗したJA8568、JA8578も導入24年目の機材ですし、JA****と機体番号に数字4桁が使われている使用年数20年以上のB767-300が10機あります。(写真はJA8579)


















そして、新たに導入される機材のうち、A320neoは今年度は3機ですが、合計10機導入予定で、現在運用されている従来型A320(A320ceo)が10機なので、そっくりそのまま入れ替えということになりそうです。また、B737-500が3機退役予定で、本来B737-500の後継機はMRJということですが、納入が再延期されたので、当面は既存のB737-800やA320ceoで補っていく形になるのではないでしょうか。

次に、A321ceoは座席数が200-220席クラスらしいので、一部のB767-300で運航されている路線に投入されるのではないかと以前から考えています。可能性のある路線としては伊丹=仙台、仙台=那覇、高松=那覇、広島=那覇といった地方路線で、前後の機材繰りという点も考慮すると伊丹=福岡、羽田=広島、羽田=高松だったり、需給によってB767-300に変わって、A320、B737-800といった小型機が投入されることが多い、羽田発着の大館能代、庄内、小松、富山、高知、大分、宮崎といった路線も考えられます。
おそらく、B767-300の退役1機に対して、A321ceoが4機投入されるので、決算短信にある需給適合のために当面は使い分けていくと思われます。


ここの以前から気になっているのが、新たに導入されるA320neoやA321ceoにプレミアムクラスの設定があるのか?ということです。
私の場合、家族やグループで利用する場合は基本普通席ですが、1人で移動する場合は狭い普通席で他人と横並びを避けるためにプレミアムクラスを利用したいので、ANA運航便でプレミアムクラスのないA320やB737-500に該当してしまうと1便早めたり、遅らせたりします。

もし、プレミアムクラスの設定があるB777-200やB767-300が退役し、新たに導入されるA320neoやA321ceoにプレミアムクラスの設定がないという場合、路線によっては1日中プレミアムクラスの設定がないというケースが出てくるかもしれません。そうなると、私はANA一択ですが、中には「クラスJがあるからJALにしよう」という乗客も出てくるかもしれません。そういったニーズや客層を逃さないためにも、ANAとJALがともに運航している路線にはプレミアムクラスのある機材を充ててほしいと思います。